家づくりQ&Aの106回目です。今回もトイレのお話です。
いつの頃からかトイレを巡る論争が続いていました。
それは「尿ハネ」を巡って、座って用をたしてほしい「妻」と立小便にこだわる「夫」との間での対立です。
便器の水面や壁から飛び跳ねた尿はトイレの床や壁まで跳ね返って臭いや汚れのもとになる訳ですから、掃除をする立場からはすると男女を問わず見過ごすわけにはいきません。
少々古い話ですが2015年9月2日放送のNHK「ためしてガッテン」によると、便器の水面上12センチ以下からの放尿であれば、周囲への飛び跳ねが最小限だったということです。
そうした実験結果からも座って用をたす方が合理的です。立小便派はますます肩身の狭い思いをすることになりそうです。
ですが、それを解消する方法も無いわけではありません。
まず建築的なアプローチです。
新築やリフォームの局面であれば、(予算と相談ですが)小便器を設置するという方法があります。計画の際の工夫は必要だと思いますが、僕はまずこの解決法をご提案します。
既存のトイレで何とかしたいというのであれば、用をたす際に便器の縁の汚れを落とす泡スプレーを便器の水面にスプレーしておくという方法が有効です。これは思いのほか効果があります。
参考文献: 「ためしてガッテン」2015年9月2日 http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20150902/index.htm
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