目です。今回も座敷の話が続きます。 床の間は、基本的な納まりのものから工夫を凝らしたデザインのものまで様々ですから、旅先の温泉宿などで床の間を見かけた時に見どころがわかるとまた楽しいものです。 今回は標準的な納まりについて少しご紹介します。 まず大きさは奥行き3尺×巾1間(0.9m×1.8m)が一般的です。 床柱はスギの磨き丸太が良く用いられますが、ヒノキやツガなどの糸柾角柱になるとより厳格な趣です。床框は蝋色漆塗りが最も厳格とされますが、素地を用いる場合もあるそうです。多くの場合はケヤキやクロガキなどの堅木を用います。 床地板はケヤキやマツ、クスノキやトチノキなどの根杢板を張るとより古風だと言われるようです。また、床と床脇の間の壁には下地窓などが設けられます。 次回は天井の方を見てみましょう。 参考文献: 建築用語辞典 岩波書店 日本建築 上巻 学芸出版社 図解 木造建築入門 井上書院 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 座敷・床の間 図版は「図解 木造建築入門」による
2019年8月12日記事
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