家づくりQ&Aの127回目です。今回も座敷の話が続きます。 今回は、床の間の天井を含む上の方の納まりのお話をします。 座敷の天井と床の間の天井の境には、小さな壁が下がっています。その先端には床框と平行に「落掛け」が取り付けられます。落掛けは部屋の建具の位置よりもおおよそ10~20センチほど上に取り付けられます。 厳格な床の間では杉柾、桐などの軽い角材を用います。もう少しくだけた感じだと面皮付きの雑木丸太や煤竹などを用います。 次に天井です。床の天井は、かつては柾目の板が用いられ「鏡天井」と言われていましたが、最近は合板貼りが多いようです。 天井の高さは、部屋側の天井の高さに係わらず、床から1メートルほど下がって畳に座った時に、床に掛かった掛け軸の釣り糸が見えない程度の高さに設定するのだそうです。 参考文献: 建築用語辞典 岩波書店 日本建築 上巻 学芸出版社 図解 木造建築入門 井上書院 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 座敷・床の間 図版は「日本建築 上巻」による
2019年8月26日記事
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