家づくりQ&Aの129回目です。今回も床脇です。 床脇で目を引くのは違い棚です。違い棚の起源は移動式の書棚だったようですが,室町時代の終わりごろから次第に室内装飾のアイテムとなっていきました。 基本形は、天袋の下端の板と地袋の上端の板の間を二等分した位置に違い棚の下棚を配し、そこから柱の太さ程度上側に上の棚を配します。 上の棚の端部には筆返しという飾りが取り付けられます。 とはいえ、違い棚はそもそも装飾的なパーツなので、筆返しの形状も色々ですし、場合によっては取り付けられなかったりもします。さらに床の間への遊び心が加わってくると地袋の天板と一体化するなど、バリエーションも様々で見ていて楽しくなります。 参考文献: 建築用語辞典 岩波書店 日本建築 上巻 学芸出版社 図解 木造建築入門 井上書院 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 座敷・床の間 図は「図解 木造建築入門」による
2019年9月30日記事
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