家づくりQ&A 134回

家づくりQ&Aの134回目です。今回は、基本的な瓦の大きさのはなしです。 他の素材と同様に、かつては瓦もそれぞれの比較的狭い地域で、そこで産出する粘土を用いて焼かれていました。やがて地域ごとに要求される条件や製造技術の進歩、産地間の競争、瓦の製造を巡る社会構造の変化などからいくつかの種類にまとまっていきました。 現在のJIS(日本工業規格)では、和形桟瓦の大きさは、49A形、49B形、53A形、53B形、56形、60形の6種類が定められており、それぞれ長さと幅、働き寸法、谷の深さなどが決められています。 49や53といった数字は一坪(3.3平米)当たりの葺き枚数を示します。また、A形とB形では、葺き枚数は同じでも、縦横の比が異なります。これらの規格はおおまかな地域性が見られ、三州瓦では53A形、石州瓦では53B形という規格が主に使われているそうです。 参考文献: 屋根の日本史 中公新書 和瓦のはなし 鹿島出版会 瓦―日本の街並みをつくるもの INAX フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 釉薬瓦

0回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示

家づくりQ&A 138回

家づくりQ&A 138回 全国的に緊急事態宣言も解除さ、新型コロナ禍も取りあえずひと山超えた感があります。しかし、まだ油断はできません。ということで、一週遅れましたが今週も本の紹介をいたします。 建築の黙示録 ARCHITECTURAL APOCALYPSE  宮本隆司 著 最近では廃墟ブームなどもあり、廃墟紹介のサイトや写真集もありますが、この写真集は秩序を失っていく過程の一瞬の中に美しさを見出

家づくりQ&A 137回

今回も、自宅退避の手助けになるような、見ていて楽しい本を紹介します。 『日本の伝統色』  浜田信義著 発行:パイインターナショナル 日本の伝統的な美しい色250色の名称と歴史的な背景を解説した本です。 名前でしか知らなかった色、名前さえ知らなかった色を目にすることができます。 巻末には色名だけでなく、マンセル値やオフセット印刷用のYMCK値、コンピュータで再現する際のRGB値なども記載されてお

家づくりQ&A 136回

家づくりQ&A 136回 今回も、自宅退避の暇つぶしの手助けになるような本を紹介します。 旅はゲストルーム 浦 一也著 光文社知恵の森文庫 著者が泊まり歩いた国内外の一流ホテルを巡る旅のエッセイ集です。 興味深い点は、間取りや、室内のちょっとした工夫、特徴的な構造などを実測のスケッチとともに設計者ならではの視点から、書き綴っていることでしょう。 もとはといえば、スケール感を得るための修行として行っ