家づくりQ&A 第10回
敷地の準備ができたあとで、設計の始まる前にしておかなければならないことがあります。 Q:何をするのですか? A:敷地が軟弱地盤であることを知らずに建物を建てると、工事完了後に建物が傾いたりする可能性があります。そのようなことを防ぐために地盤の調査が必要です。 戸建住宅のような小規模の建物では、SWS試験(スウェーデン式サウンディング試験)が一般的です。もとはスウェーデン国有鉄道が採用し、その後、北欧諸国で広く普及した方法を、1954年頃建設省が堤防の地盤調査として導入したのが始まりです。 この方法は10mまでの浅い範囲を比較的安い費用(1敷地につき5か所程度を数万円~10万円ほど)で調査ができるため、いまでは戸建住宅向けの地盤調査のほとんどがこの方法で調査されています。 具体的には、先端がキリ状になっているスクリューポイントを取り付けたロット(鉄棒)に荷重をかけて地面にねじ込み、25cmねじ込むのにかかった回転数を測定することによって地盤の性状を判断します。