家づくりQ&Aの109回目です。今回でトイレのお話は最後です。
かつてマドンナが来日した際に「日本の温かいトイレシートが恋しかった」と発言したと報道されたように、その性能が世界に知られているのが温水暖房便座です。
原型はビデの使用が一般的なヨーロッパですが、日本に導入されたのは1965年頃といわれています。
発売当初は14%程度だった普及率も、ここ25年ほどの間に5倍に増え、今では70%を超えています。
その後の試行錯誤を経て様々な機能が付加され、今となっては「多機能便座」という領域にまで進歩しています。
当初はおしり洗浄、ビデ洗浄、暖房便座などが基本機能でしたが、いまではそのほかに脱臭機能やノズルの洗浄機能、ムーブ洗浄、洗浄位置調整機構、着座センサーなども共通の基本機能として装備されています。上位機種になるとオート開閉や温風機能、ライトやふたの自動開閉機構が加わります。
健康や快適性、清潔感に対するニーズは増えることはあっても減ることはありません。その点からもさらなる高機能化が進むと思います。
色々便利な機能がありますが、普段の使い勝手と考えれば個人的には中位の機種で十分ではないかとも思います。
また、多機能便座は国内メーカーの独壇場でしたが、最近では海外メーカーも参入しつつあり、スタイリッシュなデザインも注目されています。
参考資料 TOTO https://jp.toto.com/products/toilet/ デュラビット https://www.duravit.co.jp/
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