家づくりQ&Aの119回目です。 今回は畳の構造についてお話します。 畳は一見すると一枚の板状のものですが、当然いくつかの部材・素材から成り立っています。基本的には床(とこ)、表(おもて)、縁(へり)の三つの部位から構成されています。 「床」は畳の芯になる部分で、乾燥させた稲藁を強く圧縮して縫い止め、厚さ5cm程度にしたものです。現在は、発泡ポリスチレンの板などが使われることも多くなっています。 「表」は、一般には「イグサ」の茎を乾燥させて織った「ゴザ」で、これで「床」の表面を覆います。「床」が工業製品に置き換わっていることとは対照的に現代でも天然素材が一般的です。 また「床」を「表」で覆う際に、短辺側は「表」を巻き込んで縫い付けますが長辺側は「表」を「床」の大きさで切りそろえます。切り口を隠しながら「表」を縫い付けるために「縁」を用います。昔は身分によって利用できる「縁」が決められていたそうです。

Comments