家づくりQ&Aの120回目です。 今回は畳の大きさについて少しだけ。 畳には縦横の比が2:1になっている長方形の1畳ものと、これを横半分にした正方形のものがあります。普段は長方形のものを良く目にするのではないかと思います。 いまでも部屋の広さを「四畳半」などと表現することから分かるように、本来は畳の大きさが基本寸法となって日本家屋はつくられてきました。 ですが、太閤検地の頃は6尺3寸であった1間が江戸になると6尺へと変化していったことや、生産システムも畳の寸法(つまり部屋の大きさ)を基準とする設計方法(畳割り・たたみわり)から柱の中心の間隔を基準とする方法(柱割り・はしらわり)に変化したことなどから地方・時期によっていくつかの畳のサイズが存在することになりました。 現在でも広く西日本で見られる関西間は1間が6尺3寸の畳割りから、畳の大きさは3尺1寸5分×6尺3寸(954mm×1909mm)となり、関東地方で多くみられる関東間は1間が6尺の柱割りから、八畳間の場合でほぼ2尺9寸×5尺8寸(879mm×1757mm)の大きさとなるようです。 他にも中京地方の中京間(910mm×1820mm)や、やや小さめの公団サイズと言われる大きさもあります。 参考文献: 畳のはなし 山田幸一監修 佐藤理著 鹿島出版会 畳 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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