いえづくりQ&A、14回目です。 Q:今回は、前回の続きですね? A: 前回は「地鎮祭」でしたからは、今回は「上棟式」について少し説明します。 「上棟式」は棟木を棟に上げるときに家の守り神や工匠の神にここまでの工事の無事と竣工までの安全と幸を祈るお祭りです。工程の中で最も重要な儀式とされ、古代から重視されてきました。ほかは省略されてもこれだけは必ず行われます。 祭神は時代や地域で若干ちがいがあるようですが、家の守り神として屋船久久遅命(やふねくくのちのみこと)、屋船豊宇気姫命(やふねとようけのひめのみこと)、工匠の守り神として手置帆負命(たおきほおひのみこと)、彦狭知命(ひこさしりのみこと)の四神をメインに、その土地の産土神をあわせて祭ります。 式次第は基本的に「地鎮祭」と同じですが、祝詞奏上の後に、上棟式独特の儀礼として曳綱の儀(棟木を曳き上げる)、槌打の儀(棟木を棟に打ちつける)、 散餅銭の儀(餅や銭貨を撒く、所謂「餅まき」ですね)が行われます。 ここまで古式にのっとった上棟式はさすがに見かけませんが、田舎の方では今でもたまに「餅まき」を見ることがありますね。
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