家づくりQ&A 第21回
- CAVOK/土居良助
- 2015年6月8日
- 読了時間: 2分
前回までは設計から工事のプロセスについて話をしてきましたが、今回からはちょっと気分を変えて、設備について話を進めたいと思います。 Q:少し前まで、「エコキュート」の話題が多かったのですが、最近は「エコウィル」という言葉も聞きますが? A:「エコキュート」は、「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」の愛称で、エアコンのようにフロンガスを冷媒に利用するのではなく、空気中の二酸化炭素を冷媒にして空気中の熱を取り込むのが特徴です。エアコンの室外機のようなヒートポンプユニットと貯湯タンクで構成され、安価な夜間電力を利用するオール電化住宅で採用されてきました。給湯に燃焼を伴いませんからCO2を排出しません。 一方で「エコウィル」は、都市ガスやLPガスを燃料にして小型のガスエンジンで発電します。同時にその排熱で給湯や暖房を行うシステムです。給湯器であり、発電機でもあるので、省エネとCO2削減に効果があります。貯湯タンクと発電ユニットからなるのはエコキュートと似ていますが、ガス特有の瞬間式熱源機が補助装置として組み込まれ、湯切れの心配がありません。 どちらが良いというよりは、電力会社VSガス会社という感じがします。 新たな省エネ設備としては、都市ガスや灯油などから水素を取り出し、酸素と反応させて発電し、排熱を給湯に使う「エネファーム」というシステムも実用化されています。こちらは導入コストがまだ高く、普及はこれからということでしょう。
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