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家づくりQ&A 第116回

家づくりQ&Aの116回目です。 前回、階段は形状にこだわらないというお話をしましたが、全く決まりごとが無いわけではありません。 例えば、建築基準法で住宅の階段は、階段幅75センチ以上、蹴上(けあげ)23センチ以下、踏面(ふみづら)15センチ以上という最低の基準が定められています。ですが、この数字で設定すると勾配は57度ほどあり、思いのほか急な階段です。楽に上り下りするために、踏面の寸法は最低でも23~24センチは欲しいところです。 そのため、最適な階段の寸法を算出する計算式はいろいろ提案されていますが、一般的には(蹴上寸法+踏面寸法)=43~45センチという数字を採用する設計者が多いように思います。 (図版は 建築申請MEMO 2018 による)

けあげと踏面

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家づくり Q&A 第122回

家づくりQ&Aの122回目です。 前回、ことわざのはなしが出ましたので、畳にまつわることわざを拾ってみました。 最近ではあまり聞かれなくなったものもあります。 「起きて半畳、寝て一畳」 どんなに広大な屋敷に住んでいても一人の占める面積はわずか一畳か半畳であるというたとえ。 「畳水練」 理屈や方法だけに詳しくて、実際の役に立たないこと。 「悪人は畳の上では死なれぬ」 悪いことをする人は、快適な畳の

家づくりQ&A 第121回

家づくりQ&Aの121回目です。今回は畳表について。 俗に「女房と畳は新しい方が良い」と言われることがあります。新妻と新しい畳は、清々しくて気分がよいということから転じて、新しいものは清々しくて美しいという意味のことわざです。 今となっては堂々と使える場は少なくなりましたが、畳の清々しさは、畳表に使われている藺草(イグサ)に由来します。 イグサはイグサ目イグサ科イグサ属の単子葉植物で、種とし

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