top of page

家づくりQ&A 第68回

調査の話も終盤です。

Q:ということは、調査の締めくくりですね。

A:はい、そういうことで、今回ご紹介するのは調査と並行して行うヒアリングについてです。

前回までご紹介した調査は、建物の現状を物理的な側面から明らかにする作業です。

それに対して住んでおられる方に対するヒアリングは、建物が今日にいたるまでのプロセスを明らかにする作業と言えるかもしれません。

具体的にはいつどのように建てられたのか、台風などの被害はどうだったか、増改築などは行われたかといったことを確認していきます。

また、風通しはどうか、冷暖房の使用実態や一年間の光熱費はどうかといった生活の様子もうかがって室内環境の診断のための資料とします。

僕の所属する「一般社団法人 住宅医協会」では上記の項目を網羅した専用シートを用意して聞き漏らしの無いよう準備しています


閲覧数:1回0件のコメント

最新記事

すべて表示

家づくり Q&A 第122回

家づくりQ&Aの122回目です。 前回、ことわざのはなしが出ましたので、畳にまつわることわざを拾ってみました。 最近ではあまり聞かれなくなったものもあります。 「起きて半畳、寝て一畳」 どんなに広大な屋敷に住んでいても一人の占める面積はわずか一畳か半畳であるというたとえ。 「畳水練」 理屈や方法だけに詳しくて、実際の役に立たないこと。 「悪人は畳の上では死なれぬ」 悪いことをする人は、快適な畳の

家づくりQ&A 第121回

家づくりQ&Aの121回目です。今回は畳表について。 俗に「女房と畳は新しい方が良い」と言われることがあります。新妻と新しい畳は、清々しくて気分がよいということから転じて、新しいものは清々しくて美しいという意味のことわざです。 今となっては堂々と使える場は少なくなりましたが、畳の清々しさは、畳表に使われている藺草(イグサ)に由来します。 イグサはイグサ目イグサ科イグサ属の単子葉植物で、種とし

bottom of page