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家づくりQ&A 第90回

今回も住宅の耐震診断です。 耐震診断の時に尋ねられる項目の一つに「増築の有無」があります。これは増築の際に既存部分と増築部分がちゃんと接合されているかどうか、接合の際に既存部の補修がきちんと行われていたかどうかといったことが現在の家屋の耐震性に大きく影響するからです。 特に在来工法で建てられた住宅は、新築してから15年くらいたつと増築や改築が行われることがよくあります。 以前は、増改築後の使い勝手を優先して、重要な耐震要素である筋交を何の検討も無しに切断するようなケースも見受けられたと聞きます。 そのような可能性を考えると、増改築の有無はその住宅の現状を推測する重要な手掛かりです。 特に世代を渡って住み継いでいる住宅の場合は、いちどその経歴を確認してはどうでしょうか。

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家づくり Q&A 第122回

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家づくりQ&A 第121回

家づくりQ&Aの121回目です。今回は畳表について。 俗に「女房と畳は新しい方が良い」と言われることがあります。新妻と新しい畳は、清々しくて気分がよいということから転じて、新しいものは清々しくて美しいという意味のことわざです。 今となっては堂々と使える場は少なくなりましたが、畳の清々しさは、畳表に使われている藺草(イグサ)に由来します。 イグサはイグサ目イグサ科イグサ属の単子葉植物で、種とし

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